西成一揆先月25日に西成警察と労働者の間にトラブルがあり、今、西成あいりん地区には緊張が走っています。 労働者の言い分では、西成署の警察官は金銭のトラブルで署を訪れ た労働者二人の話を聞かなかったどころか、署外へ追い出し最後に は殴る蹴るの暴行を加えたとか。 西成署の発表では全くそんな事実はないとのこと・・・ 今月3日には250人あまりの労働者が抗議に集まりました。 事の真偽はわかりませんが、このまま労働者の不満がつのれば、第 三次暴動ということにもなりかねません。 思い返せば1990年の暴動も、最初は300人ほどの集会が発端 でした、原因は西成署員の収賄が発覚したということ。 彼らにとっては暴れたからといって別に自分たちに何の得があるわ けではないのですが、つもりにつもる不満と普段は出来ない社会へ の自己顕示が彼らを暴動へと駆り立てるのかもしれません。 おそらく、自分が選んだ道とはいえ、人から汚いものを見るような 目で見られ、明日の保障もなく、夢と希望を持つことを許されなく なった人たちが持つ不満は、我々が持つそれとは全く違う種類のも のなのだと思います。 これから冬、毎年300人の凍死者が出るこの町で死と隣り合わせ に毎日を過ごす人たちが、今、権力に向かって何か生きている証を 叫ぼうとしています。 1990年・・・ わが町西成区が一躍有名になった年でもありました。 この暴動が西成を象徴する出来事として今も語り継がれていますが これが第二次の暴動・・最初の暴動は1961年に起こりました。 原因は、交通事故にあった労働者に対して、現場に駆けつけた警察 官がろくに生死も確認せず、ムシロをかぶせただけだったというこ と、 それを見た労働者たちが、犬や猫のように扱われたと抗 議・・・・ 暴動へと発展したそうです。 今回はまだどのようになるのかはわかりませんが、油断は出来ない 状態です。 穏やかに、平和に、みんなが仲良く楽しく生きていくなんてことは 到底、無理なことなんでしょうか・・・ なら・・・せめて僕と知り合った人たちだけは幸せになって欲しい そしてより多くの人と知り合いたい・・・ そう考える今日この頃です。 |